肩の荷

関西に住む友人が持っているマンションを
売りに出したいので
リフォームのデザインを頼みたいと
連絡が来た。

最近の私は
コト、建築関係になると
ドヤ顔の自信満々なので
「一般ウケするんだけれども
ある程度斬新に…」という友人のオファーを受け
「いいわよ…忙しいけどね」と
たいして忙しくもないのに
恩着せがましく引き受けた。

築30年程度の
所謂3DKタイプ。

彼女の所有する部屋は4階で
同じマンションの8階でも
同額で売りにだされているらしい。

通常はフロアーが上の方が
売りやすいんですな。

しかし
「まぁ…任せておきなさいよ。
既存にはない物を考えるからさ。」と言い
3DKを2LDKにして
デザイン案を出して
友人に送っておいた。

しかし「任せておけ」と、言ったものの
売れなかったらどうしよう…と
正直なトコロ心配していたんですよね。

「ちょっとあそこは冒険しすぎたかな…」とか
「やっぱりあそこはこうしておけばよかったかな…」とか
いかんせん素人ですから不安はあった。

しかし
昨日連絡があり
そのマンションが売れたらしい!

よかったぁ…。
肩の荷が降りた感じ…。

そして私は
「ふふふ…。
やっぱり私ってすごいわ…。」と
背骨が折れるぜ…という程のけぞる。

煙草の煙を鼻から勢いよく出しながら
「ほら…かず君の会社の住宅展示場やら
タケの物件やら
色々やったからねぇ〜。
その程度のマンションの内装は
10分もあれば出来ちゃう。
楽勝で、す、よ!」と
延々と続く私の自慢話に
彼女はおそらく若干イラついたかもしれないけれども
根気よく聞いてくれた。

更に私の自慢話は続く。
「こう…何ていうのかなぁ…。
イメージが降りてくるのよね…自然と。
神の啓示的な?」と、喋っていたら
「もうーっ、わかったわよ!巨匠先生っ!
この辺でいいかなぁー、電話を切って…。」と、言われた。

大変失礼いたしました…。

pagetop

昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

MENU

Calendar

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28    
<<前月 2013年02月 次月>>

New Entries

Mobile

Archives