昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
ある記事…。
私は大嫌いな言葉がありまして
それを口にする人…ちょっと嫌なんです。
「あの女はブス」とか
「あの女は醜い」とかね。
以前もFBで知り合った女性がおりまして
彼女はとても博識のある女性だと思っていたのですが
彼女とチャットをしていて
ある女優さんの話になって
「あの女優はブスだから好きではありません」というコメントを頂き
「…え?!」と、ドン引きしてしまった事がある。
いい大人が人様の事を「ブス」って言うかなぁ…。
「“ブス”とか“醜い”とかの基準ってあるのかよ?!
お前が決めるな!」と
言いたくなっちゃうんですなぁ…。
さて
昨日はとてもショッキングな記事を目にした。
「世界一醜い女性と宣伝され
欧米で見世物にされた女性の遺体が
死後150年を経て生まれ故郷のメキシコに埋葬された」
その女性はジュリア・パストラーナさん。
1834年メキシコ生まれ。
記事をそのまま抜粋させて頂くと
彼女は先天性多毛症で顔が厚い毛で覆われていて
尚かつ、歯肉が厚くなる歯肉増殖症と
分厚くなる唇にも悩まされていたとのこと。
20代でアメリカ人興行師と結婚し
見世物として歌や踊りを舞台で踊らさせられ
アメリカやヨーロッパを興行して歩いたらしい。
その夫は妻を
「ゴリラ女!歴史上最も醜い女」と宣伝し
人々は彼女を
「クマ女」「オラウータンとの交配」などと呼んだ。
彼女自身は性格も穏やかで優しく
知的で向学心も旺盛で
見せ物巡業の中で数カ国語を習得し
慈善団体などへの寄付も積極的におこなっていたというが
自分が見せ物にされる事に恥じ、自分の容姿を深く悩んでいた。
彼女はモスクワで息子を出産した直後に死亡。
同じく多毛症だった息子も数日後に死亡すると
夫は2人の遺体に防腐処理を施し
各国を展示して回った。
彼女の最後の言葉が
「私は幸福のうちに死にます。
私は充分愛されていましたから」
この夫…セオドア・レントは彼女の死後
メキシコで新たな多毛症の女性を見つけ、再婚。
その女性も見せ物として利用されたらしい。
後、彼はロシアの精神病院で死亡。
このジュリア・パストラーナさんという女性…。
何だかやりきれない思いになりました。
歴史家は
この夫はただ単に金儲けの為だけに
彼女と結婚して
利用していたと述べていますが
確かにこの記事を読むとそうだろうな…と、思う。
自分の妻子を防腐処理までして
「歴史上最も醜い女」と宣伝して
展示して回ったという夫…
私は彼に怒りを通り越して
薄気味悪さを感じる。
本当に嫌な気持ちがしました。
しかし
見せ物にされながらも
彼女の最後の言葉である
「夫に愛されている」と、
本当に彼女が生前に感じていてくれたら
少しは気持ちが楽になりますが…。
本当にやりきれない…。