カミサン

私が小学生にあがると
家のお手伝いをするのは当然の事と義務づけられておりました。

朝起きると
自宅と病院の玄関とトイレ掃除がメインでしたでしょうか。

その他に
自分の部屋と階段の床の雑巾掛けをする。

「とにかく雑巾は固く絞る事」と
絞り方も教えられ
妹の典子と分担制でやる。

朝のお手伝いが終盤にさしかかる頃になると
母や祖母の作ったお味噌汁の香りがしてくる…。

それらは私にとって懐かしい思いででもあり
朝起きると、真冬でも部屋中の窓を明け
天気のいい日は必ず布団を干し
とにかく部屋の掃除をする…という習慣は
身につけさせてくれたと思う。

結婚してからも
この習慣は守られていて
一応、私なりにですが
そこそこは家の掃除をして
朝食を作ってから
仕事に出かける…という生活を送っていたわけです。

しかし開業して数年が経った頃から
ハウスキーパーさんに
お家のお掃除をお願いする様になってからは
全くやらなくなってしまった。

これって「仕事が忙しいから」という理由は
通用しないと思うんですよ。

実際に開業していても
主婦業も母親業もきちんとやっておられる先生方は
世の中には大勢いらっしゃいますからね。

要するに
私はど〜も「怠け者」なんだな。

この「怠け者の道」に
一度、身を落とすと
どんどん深みにはまっていきますな。

小さい頃の親が与えてくれた躾も
全く無意味になってしまってますよ…お母さん。

ハウスキーパーさんは
基本的に二階の自宅部分と庭だけやっていただいているので
一階にある私のオフィスは管轄外となっている。

スタッフもクリニックスペースはキレイに掃除をしますが
私のオフィスは入りにくいのでしょうね。

色々貴重な書類等ありますからね。

ってことは
このオフィスも
自分で掃除すりゃぁいいのでしょうがね…。

いかんせん怠け者道の深みにはまった身の上ですからね。

放置ですよ…放置。

しかしですね…
スタッフの中には「もう…先生、この紙くずはゴミなんですか?
必要書類なんですか?」と、聞いてくれる者もいる。

根っからの“奥さん気質”を持っているんでしょうね。

そういうスタッフには
しっかりと甘えさせてもらう事にしている。

「オフィスが散らかっているんだよぉぉう」と、うそ泣きをすると
「もう…先生、しょうがないですねぇ…」なんて言いながら
片付けてくれる。

私はそんな彼女達を
「俺のカミサン」と呼んでいる。

こうなってくると
私生活でもカミサンが欲しいなぁ…。

仕事が終わって二階にあがると
ちょっとしたおつまみが数品…出来ていて
「お疲れ様でした」なんて言われながら
冷凍庫から出してきた冷えたグラスに
キンキンに冷えたハイボールをついでくれる。

「あ…先に風呂に入ってからにするよ」なんて言ってみたりして。

いいですなぁ…カミサン欲しいですっ!

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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