仁義なき戦い

先日、無性に
「仁義なき戦い」が観たくなった。




これは戦後の広島で実際におこった
ヤクザ抗争を題材としている映画。

深作欣次監督の名作ですよね。

深作オリジナルシリーズ5部作と
深作新シリーズ3部作の計8作。

そういえば
このDVDは持っていなかったなぁ…と思い立ち
amazonで注文した。

結構、いいお値段がする。

やはり公開されて40年近く経った現在でも
人気が高いんだなぁ…と実感。

さて…この仁義なき戦いですが
昔はよく父と観て
「菅原文太かっこいい〜♬」
「任侠道かっこいい〜♬」という
ミーハーな感覚で観ておりました。

これはまた
戦国時代に置き換えて観ても面白い。

色々な共通項も再発見。

彼らは
それが武士“道”であったり
任侠“道”であったりと
非常にその“道”を重要視する。

今でもその言葉の名残がありますよね。
「それは“スジ”が通らないでしょっ!」みたいなね。

特にこの「道」を重要視する方々に共通するのは

「面子を潰されるのを特に嫌う」という事。

これを潰されるとどうなるかと申しますと
今度は
「武士の意地」とか「オトコの意地」というのが出てくる。

なので
「拙者…これだけ面目を潰されては
武士の面子が立ちませんっ!
ここでいっその事、腹を切らせて頂いて…」とか

「兄弟よ…俺は引けねぇぜ。許してくれ…。
俺にも男の意地ってもんがあるんだぜ…。」とか言っちゃって
組織に1人で立ち向かい
結局、組織に殺されてしまうという
比較的短命に終わってしまうケースが多い。

こういう直情型(?)の方は
義理人情にあつく
人間的に魅力のある人が多いから(映画ではね)
私としては
非常に残念でならない。

さて…私は今回このシリーズを
あらためてじっくりと観て
昔と違う印象を持ちました。

「面子」だの「意地」だのと
こういったものは
非常にやっかいだなぁ…と思ったわけです。

男の意地の為に命を落としてですよ、
残された家族や子分の事も考えなさいよぉう…と思った。

例えば私にも
(吹けば飛ぶ様な小さなクリニックですが)
患者さんもいらっしゃいますし
勤めてくれているスタッフがおりますでしょ。

そうすると患者さんへの責任
スタッフ達への責任というものが
私にはあるわけですな。

ですから
時には理不尽だなぁ…と思う事や
本当に悔しいなぁ…と思う事があっても
いちいち「私の面子」や「私の意地」の為に
軽はずみな言動は出来ないわけですよ。

な〜んて…かっこいい事を言っていますがね
要するに小心者なんですね。

例えば私だったら…

自分の城…自分の組織を守るためなら
意地や面子はありませーん!
土下座でも何でもしまーす!というタイプ。

まぁ…戦国時代でも
仁義なき戦いでも
所謂、小心者のかっこ悪いヤツっていますでしょ?

あれですよなぁ…。

いずれにしても
暫くは仁義なきシリーズ…ハマりそうです。

pagetop

昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

MENU

Calendar

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
<<前月 2012年05月 次月>>

New Entries

Mobile

Archives