H先生④

歯科医院を経営している
美人歯科医師のM先生から電話があった。

「チコちゃんトコに勤めている
イケメンのH先生、元気?」と、彼女。

「うん。元気だし相変わらず爽やかなイケメンで
完璧に仕事をこなして下さっているわよ…ウヒヒ」と
自慢した。

すると
「チコちゃん…うちのクリニックにもさぁ…
今度、イケメンドクターが勤める事になったのよぉう」と、彼女。

「えぇっ?!マジで〜っ?!!!!」

どんな感じっ?!何系のイケメンっ?!と、食いつくと
彼女はもったいぶりながら
「ウフフ…身長がねぇ…」

うんうんっ!

「180センチ以上はあるわね…」

ひえ〜っ!ふんぞり返る。

「顔はねぇ…」

うんうんっ!

「濃いのよね」

え?…濃いの…?

濃いってのも
どの程度濃いわけ?!

そもそも「濃い顔」というのは
非常に難しくてですね
濃すぎると…ちょっと…微妙でしょ…。

するとM先生は
「“ほどよく”濃いのよねぇ…」

きゃ〜っ!!ふんぞり返る×2

“ほどよく濃い”ラテン系の
ACミランのネスタの顔を想像し
ニンマリとする。

今まで散々、
うちのH先生のイケメン自慢を
私に聞かされてきたM先生は
ご満悦で
「ま、そんなわけで…ごめんね〜チコちゃん。
うちもイケメンドクターいるしさぁ…」と、嬉しそう。

負けず嫌いの私は
「まぁ…うちのH先生は
濃いというよりはむしろ
あっさり顔のイケメンね。
お料理も濃い味付けより
あっさりとした味付けの方が
飽きがこないのよ。
料理に品格がでるでしょ」と、負け惜しみを言うが
完全に論点がずれてきている。

「我が家の愛犬自慢」じゃありませんが
「我がクリニックのイケメン自慢」大会ですよ。

結局、我々は散々イケメン自慢大会をした後
「だからって、我々と
どうなるわけでもないんだけどね。
まぁ…観賞用という事で…お互い楽しもうよ。」と
話は帰結して2人で大笑いした。

ちなみに今週のH先生です。


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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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