昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
子供っぽい…
昨日の夕方頃
外科的なアドバイスが欲しくて
父に電話をかけた。
彼は電話をきる時に
「じゃっ」と、言って
ガチャーンと電話をきるのが昔からの癖なんです。
ところが今回だけは
「今日も仕事は9時までか?」と
わかりきっている事を
優しく聞いてきたわけです。
珍しい…。
「そうだけど…どうしたの?」と、言うと
「いや…お前も今、仕事中で忙しいんだろ?
ま…いいや」と言って
例の「じゃっ」と、言い電話がきられた。
44年の付き合いのある彼との事なので
何か大事な話があるんだろうなぁ…と、ピンときて
すごく心配になったんですよ。
彼のあの言い方は
何か特別な事を私に言いたい時の表現なんですね。
父も歳ですし…
持病もある。
もしかして「最後の遺言?!!!!!」とか
「余命の話?!!!!!!」とか
色々と悪い事が脳裏をよぎる。
ファザコンで父親大好きの私は
とにかく心配で心配で
終始その日は落ち着かなかったわけです。
仕事が終わったのが9時。
すぐに実家に電話をかけた。
父の体調問題の悪い話ではない事を祈りつつ
「ちぃさん(父のあだ名)…何か私に話があったんでしょ?」と
すがる様な思いで恐る恐る聞いてみた。
すると父は上機嫌で
「お前さぁ…キャノンの一眼レフのカメラを持っているだろ?」
「?…う、うん。」
「それをさぁ…
俺にくれるって言ってただろ…正月に。」
「……。」
「いつ、くれるの?」
「……。」
呆れましたね。
子供かよっ!
その日1日心配していた事が
本当に馬鹿らしくなった。
「いつでもいいわよっ!
取りに来ればいいじゃないっ!」
「そうか!いつでもいいか!」と
ご満悦の彼。
そして再度
「ニコンじゃないんだよな?」
「だからキャノンだってばっ!!!」と、言って
今回は私の方がガチャーンと電話をきりました。
アホラし…。
私は小さい頃から父の話を聞くのが大好きで
彼が私に与えた影響は大きいものだったし
すごく尊敬していたんです。
10代の頃
思春期の反抗期というのももちろんありましたが
それは母親に対してのものが比較的多く
父親にはあまり反抗はしなかった様に思う。
これは弟のタケともよく話をするのですが
我々は父親に対しては
「父に認められたい」とか
「これを言ったら父は喜ぶだろうな」とか
そういった事を常に意識してきた様に思う。
しかし最近…
父の歳のせいなのか
私が歳をとったせいなのかわかりませんが…
時々
「それは駄々っ子だろ…」と思う程
子供っぽい一面を見せられ
がっかりする事がある。
もう…あんまり心配かけさせないでねっ!