マークとスーザン

私の仲良しのKちゃんのウォールを読んで
感動したので
そちらの文章を一部抜粋して紹介。

『アメリカのとある街に
軍人のマークと
会社員のスーザンというご夫婦がいたそうな。

妻のスーザンは1年前
不慮の事故で失明していまい
絶望の中、家でふさぎこんでいた。

事故から1年が経ち
ようやく彼女は会社に復帰しようと決意する。

しかし通勤手段がない。

そこで夫のマークが
車で送迎する事にした。

しかし全く反対方向の互いの職場に
この先ずっと夫が車で送迎する事には
いつか無理が生じてくるし
夫のマークは心から愛する妻の事を考えて
スーザン自身が盲目という現実と向き合って
その中で自立していく必要があると思ったわけですね。

そこで
会社へバスで通うように勧めたわけです。

その日から
マークは朝晩
スーザンに付き添ってバスに乗る事を約束した。

どんなに時間がかかっても
スーザンが1人でバスに乗れる様になるまで
付き添うつもりだった。

そして数週間
軍服を着て身支度を整えたマークは
毎日スーザンのバスに付き添った。

彼女の身体の感覚、聴覚を働かせて
新しい環境に適応する術をスーザンに教えた。

そのうち
バスの運転手さんとも馴染みになり
彼女に気を配り、座席をとっておいてもらえるようにした。

するとだんだんスーザンは微笑む様になり
バスを降りる時つまずいたり
書類の詰まったブリーフケースを落としてしまったりした時ですら
笑い声をあげる様になった。

毎朝、2人は一緒にバスでスーザンの会社にでかけ
そこからマークはタクシーで自分の職場に行った。

車で送迎するよりも費用はかかったが
マークは妻がいつかはひとりでバスに乗れる様になると
信じていたんですね。

そしてある日
スーザンは次の月曜日から1人でバスに乗る決意をする。

不安もあったでしょう。

しかし無事彼女は1人で通勤出来る様になったんです。

そしてその週の金曜日
バスを降りる時に運転手さんがスーザンに声をかけた。

「あんたはいいねぇ」

スーザンは不思議に思い
「何がいいんですか?」と運転手さんに聞いた。

すると
「だって、あんたみたいに大切にされて、
守られていたら
さぞかし気分がいいだろうとおもってさ」と、運転手さん。

スーザンは何の事だか全くわからなかったので
再度「どうして?」と聞いてみると

「ほら…
今週ずっと、
毎朝ハンサムな軍人が通りの向こうに立って
あんたがバスを降りるのを見守っているんだよ。

あんたが無事に通りを渡って
オフィスの建物に入っていくのを確かめているんだよ。

それから彼は
あんたにキスを投げ、小さく敬礼して去っていく。

あんたは本当にラッキーな女性だよ」

それを聞いて
幸せの涙がスーザンの頬をつたった。』

いい話だなぁ…。

こんなご夫婦って本当に素敵。

無償の愛…ってんですかね…。

相手に何も要求せずに
ただ一途に相手を想い見守る…。

私がマークだったら
「黙って通りの向こうに立って見守る…」なんて出来ないなぁ…。

まぁ…マークの気持ちはわかる。

非常―――――――――に、わかる。

しかし私だったら
夕食時に
「実はさぁ…私、毎朝通りの向こうで
あなたの事、見守ってたのよ」って絶対に言うな。

所謂
“私ってこんなに尽くしているのよアピール”ですよ。

すると相手は
「え?そうだったの?!嬉しい!有り難う!」と、
なりますよね。

それを聞いて満足する私。

要するに自分本位。

私という人間は
つくづく器が小せぇなぁ…と
痛感させられるお話でした。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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