スタッフのナカジが
「先生、角松敏生って知ってます?」と言う。

もちろん昔流行ったら、知っているわよと言うと

彼女は昔からずっと一途に彼のファンで
先日、彼のコンサートに行ってきたという。

そして感動のあまり涙が出たという。

そこでふと考えてみた。

ライブに行って感動のあまり涙が出る…というのも
いくつかパターンがあると思う。

私も涙腺が弱いので
ライブで涙が出る…という状況はある。

多分Lady GAGAのライブに行ったら泣きますね。

私は基本的に彼女の音楽性はあまり趣味じゃないけれども
アーティストとしての姿勢や
パフォーマンスの凄さに感動して泣いちゃうと思う。
ロック好きでどちらかといえばGAGAとは縁遠い夫ですら
「Lady GAGAのライブは
エンターテイメントとして観ておく必要があるな」と言う。

では長年のファンをやっている
Charやクラプトン、ジェフ・ベックのライブでも
もちろん涙が出る。

この場合はパフォーマンスの凄さに感動するとともに
彼らは私にとってはある意味、30年以上の教祖ですから
そこにいて下さる…というだけで涙が出る。

そしてもう一つは
それを聴いていた頃の自分を思い出して
涙が出る…というパターンがある。

そういった話で
同世代のナカジと
もりあがったわけですよ。

色々と辛かった時
失恋した時…
様々なシチュエーションで
よせばいいのに
ついつい涙が出ちゃう様な曲を
カセットテープで聴いたものです…娘時代…。

お若い方はご存知ないと思いますが
中森明菜の駅(竹内まりやバージョンでも可)
池田聡のモノクローム・ビーナス
LOOKのシャイニン・オン 君が哀しい
徳永英明のレイニーブルー
上田正樹の悲しい色やね
まぁ…このあたりを私は聴いた記憶がある。

私の事ですから
おおかた失恋して聴いたんだと思うけれども
相手が思い出せない…非常にゲンキンなものですね…我ながら呆れる。

懐かしくなった私は
早速、何曲かYouTubeで聴いてみた。

しかし…全然泣けない…。

音楽を聴きながら真剣に画像を観ていて
むしろLOOKのヴォーカルの人と
徳永英明の
前歯の歯並びが気になって仕方なかった。

「矯正のゆう子先生に
こういったケースの場合はどうするか
聞いてみよ。
ここを便宜抜歯してあーするのかな?ん…」なんて
腕組みしながら考えたりして
ちっともロマンチックではありませんでした。

オツムの程度は小学生の頃からちっとも進歩していない私ですが
娘時代のあの頃の私は
もう…私の中に残っていないのかもしれませんね。

余談ですが
うちのスタッフの平成生まれの子達に
「失恋した時に聴く曲ってあるの?
そもそもそういった習慣はまだ残っているの?」と聞いてみると

「ありますよぉう!」と大きく頷き
「この間も、友達がカラオケで歌いながら泣いちゃって…」という。

ちなみにどんな曲?と、聞くと
チンプンカンプンだったので
慌ててメモをとった。

倖田來美のmoon cryingや
加藤ミリヤの Whyだそうですよ。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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