牛の鈴音

2009年に韓国で
異例の大ヒットとなった「牛の鈴音」を観ました。

79歳の農夫チェ爺さんと
彼と一緒に30年間働いてきた40歳の牛のドキュメンタリー映画。
(通常、牛の寿命は15年位らしい)

言葉少ないチェ爺さんは
淡々と毎日牛と一緒に畑を耕す。

牛が食べる草に毒がついてはいけないと
チェ爺さんは農薬を使わない。

足腰が弱ってボロボロになったチェ爺さんと
ボロボロの老牛。

それでも互いを思いやりながら畑に出る。

静かでゆっくりと時間が流れていく映画。

ラストシーンは
老牛はチェ爺さんに看取られながら
天国に行くんだけど
ずっと首につけていた鈴と鼻輪を
チェ爺さんがはずすのね。

そのはずす一連の所作が
チェ爺さんの牛に対する深い愛情が込められていて
感動させられる。

私は仕事の前に
毎朝映画を観るのが日課となっておりますが
このテの映画は仕事前に観るのは不向きですな。

涙で顔がグズグズになるし
“生きるとは…”なんて柄にもなく考えさせられちゃいますからね。

そんな事を考えながら
仕事場に行く。

こっちは映画の余韻がありますから
「生きるってしんどいね…」なんてつぶやいてみると
スタッフはキョトンとして
「先生、朝から何を呑気な事言っているんですか。
今日は何キャラなんですかぁ?
もう…こっちがしんどいですよぉう!
とっとと仕事して下さいよぉう」と、苦笑いされる。

確かに毎朝観た映画によって
いちいちテンションを変えられたら
スタッフにしてみたら
いい迷惑ですな。

さてと…
明日は何を観ようかな。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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