ヨーロッパで…

WOWOWでダビングしておいた
ジム・ジャームッシュ監督の「リミッツ オブ コントロール」を
昨日の昼休みに観ました。

これが観たかったのは
撮影がクリストファー・ドイルなんですね。

「恋する惑星」を撮影した人。

もう大ファンなんですよ…彼の。

舞台はスペイン。

映像の美しさは
写真集を眺めている様でため息が出る位美しいものでした。


台詞の殆どない
いわゆる「カンヌ映画祭」向きの映画なんですがね。

そのテの映画は
「つか、偉そうに観ているけど
本当に内容がわかるんきゃぁ?(群馬弁)」と言われそうですが

ぶっちゃけ…あんまし理解してねぇ…スけどね…。

こういった映画を観ると
必ず「あ…いつかはスペイン、ポルトガル、イタリアあたりの
古民家を買ってリフォームして住みたいなぁ」と思う。

昨日も映画を観終わった後
横でパソコンと睨めっこしていた夫に
「スペインに家を買ってよ」と、おねだりした。

すると彼は鼻でせせら笑い
「チコみたいなタイプは
絶対に暮らせないよ」と言う。

確かに彼の話を聞いていてなるほどなぁ…と、思った。

例えば電気屋さんで冷蔵庫を買う。

「×日の10時頃、配達にお伺いします」と、言われると

「“頃”ってのが曖昧だなぁ…。
10時5分なのか、10時20分なのかハッキリして欲しい」と思っちゃう。

それが万が一11時になってしまうと
「遅――――――――いっ!!!!!」と、なる。

ところがあちらの方では
10時と約束しても数時間遅れるのは当たり前の事だし
下手をすると数日遅れる事もあるという。

私自身が時間に神経質だし
例えば美容院の予約に送れそうになると
「すいませ〜ん!2分程度遅れるかもしれません」と
必ず電話をかけますからね。

分単位ですよ。

これって父親譲りですから
彼との会話では
「遅くても多分10:17分までには着くと思うわ」的会話が普通なんですね。

ですから
数時間…ましてや数日単位で遅れられたら
怒りのあまり失神してしまうかもしれません。

確かにヨーロッパを旅行をした時に
定時に電車が来ないので
トランジットの関係でイライラした私は
駅員さんに聞いたら
「俺は電車の運転手じゃないから
そんな事言われても困る」と言われてびっくりした事がある。

日本なら考えられませんよね。

しかしホームで電車を待つ現地の人々は
電車の遅れなんかたいして気にもせず
のんびりとしていた。

また
夫とミラノでサッカーを観に行った時も
一応、指定席なんだけど
私の席にすでに他の人が座っている。

「私の席なんですけど」と、身振り手振りで伝えたら

「そんな事気にするな、セニョリ〜タ」(って言ったかどうかは不明)と、ケロッとしているんですよ。

すると夫が笑いながら
「だから何度も言うけどさ…
そうゆうものなんだよ。空いてる席に座ればいいんだよ」と、言う。

なんか釈然としないなぁ…と、思ったわけですよ。

ですから私の様な
時間にうるさくて
尚かつ度量の小さい人間は
観光で行くにはいいけれど
実際に暮らすとなると
毎日イライラしちゃって胃が痛くなっちゃうんだそうですよ。

それでもやっぱりヨーロッパで暮らしたいっ!!!

そう思わせられる映画でございました。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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