昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
Kさん
夫が敬愛してやまない友人でもあり
うちの患者さんでもあるKさんが
癌で亡くなったのが少し前。
あまりにも突然の事で
我々夫婦もショックだった。
昨日、Kさんの姪御さんのAちゃんが治療にいらした。
Kさんは
いつも元気で笑顔をたやさず
だれからも愛される素晴らしい方で
そのAちゃんの事もとても可愛がっていらしたので
彼女が治療にいらした時は
正直、何て言葉をかけていいかわかりませんでした。
「この度は…」それ以上言葉がでない。
「お悔やみ申し上げます」
「ご心中お察しします」等の言葉が
何だか上っ面ぽくて言えないんですよ…私。
彼女からKさんの最後のお話を伺って
ただ涙が止まりませんでした。
私も以前、大親友であった叔母を
癌で失いました。
70歳を過ぎても
いつもオシャレに気を使い
向学心があり
何事にも興味を示し
特に、ヨーロッパ史に造形が深かった彼女とは
歳の差なんか微塵も感じさせない程、彼女とは気が合った。
彼女が癌だという事を聞かされてから
あっという間に他界してしまいました。
最近ではそれは無くなりましたが
例えば、テレビを観ていて
彼女が大好きだったアーティストの特集番組などがやっていると
無意識に携帯電話をとり
彼女に電話をかける…
しかし「現在使われておりません」というアナウンスが聞こえると
「あ…そうだ。おばちゃんは死んじゃったんだ」と、我に返り愕然とする。
そんな事が1年近くは続いたと思う。
今でも彼女のアドレスは消去出来ずにいる。
昨日は
Aちゃんと亡くなったKさんの事を話していて
それが患者さんでもスタッフでも友人でも夫でも
全ての縁のある人達ともいつかは必ず別れが来るんだな…なんて思うと
とてもせつなくなりました。
ですから
それが仕事であってもプライベートな時間であっても
共有している時間は十分に誠意をもって相手と向き合いたいよな…と
痛感致しました。