昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
歯医者
『歯医者』という言葉を辞書で調べてみると
歯の治療をする医者・歯科医
とある。
では『医者』を辞書で調べてみると
病人の診察・治療を職業とする人・医師
とある。
では『医師』を辞書で調べてみると
医術を仕事とする人
とある。
つまり『歯医者』という言葉は歯の医術を仕事とする『人』の事なわけですね。
ところが我々は日常会話ではこういった会話を使いますよね。
「歯が痛いんだよね」
「歯医者へ行ってきなよ」とか
「頭が痛いんだよね」
「医者へ行ってきなよ」とかね。
例えばこれが
「髪の毛が伸びて気になるのよね」だったら
「美容師に行ってきなよ」とは言いませんよね。
「美容“院”に行ってきなよ」ですよね。
では次に
治療現場で初診の患者さんがよく
「私は歯医者が大嫌いなんです。ですから宜しくお願いします」と、仰るケースがある。
「歯医者が大嫌い」…辞書からの本来の意味であれば
「歯医者」という言葉は人を指すわけですから
「って事は、私の事が大嫌いなわけですか…」という事になっちゃうわけですが
患者さんにしてみれば、決してそんな事を言いたいわけではなく
「歯医者が大嫌い」=「歯医者で治療をするのが大嫌い。だって痛いっていうイメージがあるから」という事なわけですよ。
ですから「歯医者が大嫌いなんです」の後に、
患者さんはわざわざ「宜しくお願いします」と、仰るわけです。
って事は
「私は歯医者が大嫌いなんです。ですから宜しくお願いします」という言葉は
「私は歯科医院で治療をするのが大嫌いなんです。
痛いのが苦手ですから。
ですから痛くない治療を宜しくお願いします」と言う事なわけです。
ですから辞書ではどう説明されていても
現実的には
『歯医者』という言葉は
歯科医院であったり
歯科医院で治療をする行為であったりと
もう全部ひっくるめちゃっている総称なのね。
深いなぁ…。
な〜んて
こんな細かいどーでもいい事を
ちょっと考えたりしてしまう性格の私は
めんどくさいオンナなんなんですなぁ…。