昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
妄想…
随分と時期外れな話になりますが
バレンタインデーに
『義理チョコ』ってのをもらいますよね。
あれって
もらった方は
どこからどうみても『あきらかに義理チョコ』の場合はいい。
女の子がサンタクロースの様なチョコの一杯詰まった紙袋から
「ほらよっ!」ってな感じで
机の上にチョコを投げてよこす…もう…どこからどうみても
それは本命チョコではなく義理中の義理。
そこまでいくと
もらった方もある意味スッキリすると思う。
しかし
これが例えば、思いもかけない人から
思いもかけないシチュエーションで
チョコレートをもらったらどうします?
「え?え?」って思いませんかね。
先日、よく行く都内某所の
お洋服のセレクトショップに行った時に
店員のオトコの子に
「ちょっと遅くなりましたけど…ホワイトデーで。」って
プレゼントを頂戴したんですよぉ〜ん!(←何気に自慢している)
私はもちろん彼にバレンタインデーには何も渡してませんでしたし
だいいち、その子とはショップにお買い物に行った時に
担当して下さる程度のお付き合い。
「何でくれたのかな…」
帰りの新幹線の中で色々と妄想が膨らむ…。
こういった時にだけ
思いっきりプラス思考になる傾向にある私は
「もしかすると…私に気があるのかも…」と、考え始め
東京駅を出発した新幹線が大宮を通過する頃には
「いや…私に気があるな!」と、確信に至り大きく頷いてみたりする。
こうなると普段からあえて苦言を呈してくれている友人の
「お前みたいなオバサンに近寄ってくる若いオトコは
絶対に魂胆があるからに決まっているやろ!
お前みたいなのが詐欺にひっかかるんだから
漫画の『クロサギ』を読めっ!」という助言も
あえて頭の隅に追いやる。
「いやぁ〜ん。困っちゃうなぁ(←全然困っていない)」と、ニヤニヤし
車窓におでこをつける。
「あの子は歳はいくつって言ってたっけなぁ…。
そういえば、歳なんか聞いた事ないなぁ…。まぁ…20歳はちがうだろうなぁ…。
親子や〜ん!困るぅ〜!(←だから全然困ってない)
だいいち、私はこうみえても…人妻よ…ヒ・ト・ヅ・マ…。
ごめんね。私達は結ばれない運命なのよ…。」と、悲しそうに目を伏せる(←完全にチコワールド)
あらぬ妄想がどんどんと広がっていく。
満面の笑み。
高崎駅に着くと
鼻歌まじりにタクシーに乗り
上機嫌で運転手さんに喋りまくり
家に到着すると、たかが20円ぽっちなのに
「お釣りはとっておいて下さい」な〜んて、恩着せがましく言ってみたりする。
(そのくせ「領収書お願いします」だって。)
小踊りするようにリビングに走り込み
夫に一部始終を報告。
「お客だからにきまってるだろ」と、彼はせせら笑い
「お前の事だから、次に行った時に
欲しくもない洋服をまたワンサカ買うんだよ。
相手の思うつぼだね。」と言う。
それでも私はひたすらプラス思考で
「フフフ…。
彼の目は本気だったわ…。
ゴイサン…モテる女房を持つと大変ですね〜!」と、ソファにふんぞり返る。
まぁ…とにかくあの時の私は機嫌がよかった。
ちなみに…私の妄想は
その夜電話した友人の
「あ、それ…私ももらったわよ。
オーナーの人、気が利いているわよね…」の一言で、あっけなく終了。
そりゃぁそうだわ。
よりによって私の様なオバサンの皮を被ったオジサンに
プレゼントはくれるわけねぇな…と、思い直し
クロサギを読みながら眠りにつきました。