平成

この春から平成4年生まれというスタッフを2名採用した。

平成生まれの患者さんと接する機会は多いが
一緒に仕事をするのは初めて。

うちの重鎮スタッフのナカジあたりは
「へぇ…平成4年って事は…?
私はもうこの業界で仕事をしていましたよぉう」と、興味津々。

そもそも私を含めてそうですが
「へぇ…って事は、私がウン歳の時に生まれたわけね」的発想は
完全にオバサン化している証拠だな…と、苦笑い。

しかし…あれね、可愛いですね。若いお嬢さんは。

もともといる重鎮達のスタッフは
開業して以来、何度も私の仕事中のブチキレ大暴れに煮え湯を飲まされてきて
それを耐え忍んで現在に至っているわけですけれど
このあまりにも歳の差のある若い子には
怒る気がしない。

だって可愛いんだもん。

高圧滅菌器のボタンを指差して
「先生…ピーピーって音がなっちゃってぇ
エラーになっちゃうんですぅぅ」なんて言われても

「あそ。ピーピーってなっちゃうのねぇ?
どれどれ?」なんて
普段はスタッフ任せで滅多に触らない滅菌器を覗き込む。

「あー、りかこちゃん。
お水を入れ忘れたんだねぇ」

「マジですかぁ?すいませぇぇぇん。アハハ…」

「アハハ…」

終始こんな感じ。

それでも物事を覚えるのも早いし返事が気持ちいい。

そして
「りかこちゃん、彼氏いるの?」と、聞くと

「今月の27日で3ヶ月記念日なんですぅ」と、こぼれる様な笑顔で答える。

私なんぞは自分の誕生日も忘れてしまう有様で
ましてや結婚記念日なんぞはもう…6月だった事は覚えているけれど
日にちまでは忘却の彼方へすっとんでしまっている。

27日で3ヶ月…と、細かく日にちを覚えていて
それを「記念日」にしてしまうところがいいじゃないですか…初々しくて。

「りかこちゃん、彼氏にメールとかバンバンしちゃってるでしょ。」

「はぁい。“めっちゃ”してます…一日に何回も」

「それ…やめた方がいいわね。
最初はいいんだけどね、
相手はだんだん、うっとうしく思うようになる可能性があるからね。
まぁ…相手のオトコの性格にもよるけど
基本的にこちらがちょっと引き気味位の方が丁度いいわよ。
これ…私の経験談」などと
余計な事まで教え込む。

「なるほどぉ…」と、大きく頷く彼女。

私の両親は戦前生まれで
祖母は明治生まれ。

そんな両親の口癖は
「とにかく石の上にも三年。
何も仕事が出来ないのであれば
とにかく雑巾がけからやらせてもらいなさい。」でしたし
祖母の口からは
「あの人は丁稚奉公から苦労して財を成した」とか
そんな言葉が日常的にあった。

しかし
今、10代の方に丁稚奉公なんて言っても通じる方は少ないのではないでしょうかね。

もちろん甘やかす必要はもちろんないし
仕事上のミスは注意する必要は絶対にあるとは思います…けど
結局、「馬鹿野郎〜っ!」ではなく
何故いけないか…という事を根気よく説明し
上手に出来たら褒める…という事が必要なのですなぁ…。

私はまだまだ経営者として未熟者ではございますが
日々勉強させて頂き、柔軟に対応していかないとなぁ…と感じております。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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