字引

もう完全に死語となっている言葉で
『字引』という言葉があって
要するに「辞書」の事なんですけど
よく明治生まれの祖母が生前
「わからなかったら字引をひけばいいがね」と言ったり
「字引片手に風呂の薪割りをした」とか
そういった表現をしていたんですよ…私が小さい頃。

私は当時
「うふふ…おばあちゃん変なの。
『字引』じゃなくて『辞書』だよ」なんて思っていたんですよね。

さて
最近ツイッターをやっていてつくづく感じるのは
つぶやかれている言葉が全くわからない時がある。

例えば好きな作家のせきしろさんの“つぶやき”で
「マクドナルドの隣の席で女子大生がモンハンをやっているので、咳払いしながら大きな仕草で鞄からPSP取り出してモンハンアピールしてみるも、特に何も言われず。もし逆の立場だったら何も言わない」

わかんねぇ…。
『モンハン』って何?

さっそくネットの『字引』で
“モンハン”を調べると
何て事はない…ようするにゲームなのね。

モンスターハンターというゲームの名前。

という事は
『モンハンアピール』という意味は
「モンスターハンターを僕もやっていますよという事をアピールする」という意味なのね…と、納得し
かなり後になって
その“つぶやき”に対し「ウフフ…」と笑ってしまった。

それから
『リア充』。
これも前から気になっていたんですけど
最近やっと意味を調べて納得した。

これもネットの『字引』によると
「リア充の『リア』はリアルの略で、インターネット上のコミュニティーに対する現実の生活を意味し、『充』は充実を略したもの。つまりリア充とは現実の生活が充実している事。または充実している人」
なんだそうだ。

私は昔から
「食べられない」→「食べれない」等の『“ら”抜け言葉』が好きではなく
それに対し夫が
「言葉は時代とともに変化していくものだから順応しなさいよ」と、よく言うが
最近では本当だなぁ…と、痛感する。

ちなみにこのリア充を辞書の大辞泉で調べてみたら載っていなかった。

けれど“ら”抜け言葉が完全に市民権を得た現在
リア充も近い将来、大辞泉にも堂々と載るんだろうなぁ…。

しかし生涯『字引』で通した祖母の様に
私も今の使い慣れた言葉で歳を重ねていくと思う。

間違っても「リア充だよねぇ…」なんて事は言えないな…。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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