丸ビルの…

ミラノのレストランの名店である
「アンティカ・オステリア・デル・ポンテ」なるお店の
初の日本店が丸ビルの36階にできて
そこがなかなか美味しいとのお勧めで
このお正月休みに夫とランチに行ってまいりました。

重厚感漂う外観とは対照的に
白を貴重にした案外スッキリとしたカジュアルな印象を受けた店内で
壁一面を覆う大きなガラス窓から都内を一望出来る景色は
素晴らしかったです。

お料理はそれはもう美味しかったですよ。

特にバルサミコには驚かされました。
とてもフルーティーで濃厚。
あんな美味しいバルサミコは初めて。
フォアグラの独特のクセをあえて強調させたパテって
私はあまり得意では無いのですが
この濃厚なバルサミコをつけると何故か合う。
最高でした。

また
今が旬の黒ムツを蜂蜜でマリネして
オリーブオイルでソテーしたものにゆずの皮をすっておろしたものは
絶品だったし勉強になったですよ。

あれってお肉でも白身魚でも
味付けはシンプルに塩こしょうというレシピで
何の素材でも応用出来るんじゃないかなぁ…。

美味しかったので
とりあえず豚肉の
「蜂蜜でマリネしてゆずの皮」を
家で試してみようと思います。

こちらのお店ですが
所謂、南イタリアのそれではなく
いかにもミラノっぽいイタリアンを食べたければ間違えナシのお店だと思います。

ただ、お値段のバランスやお料理の内容等総合的に考えると
我々のテーブルを担当して下さったオニイサンの
微妙に気取った態度が同じく微妙に鼻についたので
その分を意地悪く差し引いたとすると
例えば銀座の「リストランテ・ヒロ」さんや
「ブルガリ イル リストランテ」の方が軍配が上がるかなぁ…という印象のお店でした。(←つか、「お前が言うなっ!何様〜っ?!」だよね…)

さて…
それが例え高級レストランであろうが
回転寿しであろうが
私に終始一貫しているのは
近くのテーブルに座る方々の人間ウォッチング。

ついつい耳がダンボになって
隣のテーブルの方の話を盗み聞きするのが私の悪い癖。

今回は
私の左隣のテーブルに
興味をそそられるご婦人を発見。

親子三世代でいらしていていた様で
小学生位の上品な女の子に
「おばあさま」と呼ばれていたそのご婦人は
年齢はおそらく70代で
シルバーグレーの髪をショートカットにした
とても美しい方でした。

シャネルのスーツを上品に着こなしておられ
ブルーのバーキンのクロコがとてもお似合い。

私は鼻息荒く、
「ゴイサンっ!
あのバーキン見てっ!クロコだよっ!
絶対に400万近いわよっ!
凄いわよねぇ…。
あのダイヤの指輪も“どんだけなんっ”ってツッコミたくなる位、大きいわよねぇ…」と、相変わらず言う事が卑しい。

そのご婦人の
「若い頃はともかく…
この歳になるとね…本当に物欲って無くなってしまうのよ。
所詮、物なんて空しいのよね…」という発言が
妙に説得力があって格好よかった。

そうか…。所詮、物なんて空しい…か。

これを神の啓示だと真摯に受け止め
今年こそは無駄遣いを止めようと思いますっ!(←毎年年頭に同じ事を言っていますけど…今年こそはマジですぜ…。)

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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