逆さ

祇園祭キャンペーンのポスターの着物を着た女性の帯が
上下逆さまにつけられており
京都の伝統文化関係者らが「ありえないミス!」と
えらく憤慨しているという記事を読んだ。

問題の帯の文様は
扇状の波を交互に重ねた「青海波」という文様。

着付けをしたスタイリストの女性は
「帯の文様を崩す流行に乗った」と
意図的に上下逆さとしたと主張しているのだそうな。

着物というのは
その人が好きなように楽しんで着られればいい…が
(私個人的には)着崩すのはかっこいいけどルールは重要だと思う。
それらのルールを熟知した方が
あえて着崩したりするとカッコいいですがね。

たとえば着物道を究めていらっしゃる樹木希林さんとか
白洲正子さん等の達人クラスの方々が
帯の文様を逆さまにして着てらっしゃれば
「あぁ…あえて逆にしているのね」と
周囲の人もおおいに納得するでしょうが
そうでない場合、こんな風に記事になっちゃうのでしょうね。

このスタイリストの方も
意図的に上下逆さにしたと仰るなら
「着崩ずしてますけど…何か文句ある?」という風に
周囲を圧倒させるほどの
個性的な着付けを施せばよかったのに
実際のところは
いわゆる正統派の無難な着付けなのに
帯の柄だけ逆さだから「ん?知らなかったの?」という風な誤解を受けるのでは?

まぁ…私の様な
何事にもルールから逸脱した生き方をしているオバサンが
こんな事言うのもなんですがね…。
老婆心ながらちょいと気になったもので…コメントさせて頂きました。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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