ニット帽

先日の日曜日の午後
銀座松屋の帽子売り場での事。

すごい挑戦的なニット帽に遭遇。

鳥の羽やら、様々なガラス細工や
スパンコールで装飾された、そのニット帽は
ひときわ異彩を放ちながら
ディスプレーされている。

そして
“私を被るヒトは
よっぽどのオシャレ上級者じゃないと被れないわよ“という
高飛車オーラすら漂う

このような偶然な出会いが大好きな私は
そのニット帽の正面に仁王立ちし
「うーん、確かに難しいなぁ…。
でも…燃えるのよね…アナタのその挑戦的な態度…。
フフフ…以外と私…似合うかもよ」と、それを手に取り
被ってみた。

鏡を見て絶句。

どう見てもショーパプで踊るニューハーフみてぇだよ…(T_T)

そして値段を見て更にびっくり!!

慌てて私は帽子を元の位置に戻し
「し、失礼しましたっ!完敗ですっ!」と、頭を垂れる。

あれだけ派手で個性的なモノは
被る人がよっぽど上品で洗練されていないと
滑稽になってしまう。

一階の帽子売り場に行く前に
地下の食料品売り場で
お腹一杯になるほど試食をしまくっているようなイヤシイ私には
まだまだ高嶺の花な物なんだなぁ…。

すると
50代後半の女性がそれを手にとって眺めている。

その女性は
な、な、なんと!!!私が昔から憧れている
ある女医さんだったのよね!!!

『キャリアウーマン』『優秀な医師』『洗練された』『上品でエレガントな』『知的』
『気さくな』『良妻賢母』…等、彼女を形容しようと思えば
こんな単語がどんどん出てきちゃう…って位、素敵な女性。

あまりの偶然の出会いに驚いたのと
「あの帽子を彼女はどうするのかなぁ…」と、ちょっと観察したくなり
すぐにお声をかけてご挨拶するのをはばかり
遠くから観察する事に。

すると彼女は鏡の前でそれを被り、暫く眺めた後
店員さんに何やら話しかけている。

そして大ぶりの鳥の羽をいくつかはずしてもらって
もう一度被る。

なるほどねぇ〜。さっすが〜っ。

キャメルカラーとダークブラウンのお洋服で統一された彼女に
そのニット帽はとても似合っていて
帽子自身も居心地がよさそう。

もちろん彼女はそれを購入されておられました。

彼女が支払いを済ませた頃を見計らい
近くまで走り寄りご挨拶させて頂き
観察させてもらっていた経緯を手短に説明した。

「こんな所で会うなんて偶然ねえ」と、驚いていらした先生。
そして
「こうゆうコーディネートが難しそうな物って
ちょっと挑戦してみたくなっちゃうの。私って勝気でしょう?!」と
いたずらっ子のように笑ってみせる彼女。

『可愛らしい』『チャーミング』という彼女への形容詞がまた増えました。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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