昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

唐突ですが
何故、この世に生を受けたものは
死んでしまうのでしょうかねぇ…。

愛別離苦…釈迦はこれを、
人のどうしても受け入れなければならない悲しみと説いていますが
柄にもなくそんな事をつくづく考えるようになったのは
少し前になりますが
我が家の愛犬のバーニーズの半兵衛が亡くなったからでしょうか。

「な〜んだ。たかが犬でしょう？」と、思われる方もおられるかもしれませんが
我が家の三匹の犬は
我々夫婦にとっては子供のような存在でありましたから
突然の半兵衛の死は本当に辛く
その夜は彼を間に挟んで
夫婦で泣き明かしました。

また、初診の段階での診断から亡くなるまでの一週間の間の
治療に対する疑念が少々ありましたが
同じ医療に携わる者として
診察をしてくださった先生の立場になって考えてみると
最善をつくしての結果だと信じる事にして
諸々の不満は胸の内に納める事にいたしました。

我が家の残りの2匹の犬達に比べると
ちょっとオツムが足りないなぁ…と失笑しながらも
愛嬌と甘えん坊だけは人一倍（犬一倍？）強かった半兵衛の死によって
我々夫婦も本当に学ばされた事が沢山ありました。

アニメの「フランダースの犬」の最終回と
映画「忠犬ハチ公」と
「犬と私の10の約束」だけは
悲しすぎるから絶対に観ないと
以前から決めておりましたが（番外編として「蛍の墓」も）
たまたま先日、WOWOWで放送していた10の約束の最後のシーンを偶然観てしまい
号泣しながら「本当にそうだなぁ」と痛切に感じました。

また
犬達だけではなく
夫ともいつか必ず別れがくるわけですから
この瞬間を大切に
もう少し大切にしてあげないとなぁ…なんて思ったりもするようになりました。

半兵衛は死んじゃったけど
今回の事で私たちの絆が深まった様な気がします。

半兵衛は色々なメッセージを私たちに残してくれました。