昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
完成!!
いやぁ〜、アビヤプランニングの小松氏…仕事が早いわぁ〜!
おかげ様で昭和大橋歯科医院のHPのリニューアルが完成いたしました!
以前も申し上げました通りトップページの
@ 歯科関連のトピックス
A 矯正ページの一部変更
B スタッフ紹介写真の変更
C 休診等の臨時案内
等が変わりましたので
もしよろしければチェックしてみて下さいね☆
お赤飯
患者さんのIさんは
開業当時から来てくださっている近所のおじいちゃま。
彼はとても紳士でこちらが強縮してしまう程、物腰も低い方で
私をはじめスタッフからの人気も高い人。
「リウマチで指が曲がっちゃってのぉ」とか
「腰ぃ痛めちゃって
動くんがおっくうなんだいねぇ(動くのが大変なんだよね)」なんておっしゃりながらも、
私がランニングをしている時にばったりお逢いしたりすると
田んぼを耕している手を休め、手を振ってくださったり
とにかく私が大好きなヒトなんですね。
そんなIさんがある日
「おっかぁが赤飯を作ったんだけど、先生に持っていけっていうもんだから…。
俺は“先生はこんなもん食わねぇよぉ”って言ったんだけど
どうしても持っていけっていうもんだから…。」と恥ずかしそうに
お赤飯を持ってきてくださいました。
私はお赤飯は大好きですし
Iさんの奥様の手作りのそれはとても美味しかったので
「Iさ〜ん。あのお赤飯、本当に美味しかったわよぉ。
今度から作る時は
必ず私の分の余分に作ってって
奥さんに言っておいてよ。」と、相変わらず図々しい私。
しかし律儀な彼は
それからというもの
入れ歯の調整にいらっしゃる時は
いつもそれを持ってきてくださるようになりました。
そして先日
Iさんの奥様からお電話があり
彼が咽頭癌になって手術で声帯切除をしたので声が出ない状態との事。
最近、少し入れ歯の金具が緩んできたので
調整してくださいとのご連絡を頂戴しました。
癌と聞いて私は本当にびっくりしました。
しかし医院にいらした彼は
思ったより元気そうでちょっと安心しましたが
喉に穴が開いている状態なので声が出ず
その姿が痛々しく胸が締め付けられるような気持ちになりました。
そしてまたいつものお赤飯を持参してくださいました。
ところがいつもと違うのは
彼は喋る事が出来なくなってしまったので
包み紙にメッセージがそえられておりました。
「赤飯です めし上がり下さい」
リウマチで曲がってしまった指にペンを持ち書いてくださったのでしょう。
ちょっとゆがんだ文字を見て
私は感極まって泣いてしまいました。
この仕事を始めて色々ありましたが
泣きながら入れ歯の調整をさせて頂いたのは初めてでした。
本当に私の医院にいらしてくださる患者さんは
このように優しい方が多いのです。
日曜日以外、炭水化物はとらないと決めている私ですが
この日だけは昼休みに
スタッフの“お姉ちゃん”こと吉田ちゃんと
石原ちゃんと一緒に
本当に美味しいお赤飯を
心から感謝しながら頂戴いたしました。