昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
どうでもいい事なんですけど…
“Forget about it”
これは
ジョニー・ディップとアル・パチーノの共演したフェイクという映画で
イタリアンマフィア組織に潜入した、ジョニー・ディップ扮するFBI捜査官のセリフの一部。
直訳すれば「忘れなさい」という事になるわけですが
マフィア組織の中では
日常的に色々な意味で用いられる非常に便利な一節…らしい。
このマフィア英語(?)は発音に独特の特徴があり
「フォ〜ゲッラバリ」と、発音する。
フォ〜の後に0.02秒程、一呼吸ためてから
ゲッと吐き捨てるように言いつつ
最後に
ラバリと一気に早口に発音するのがポイント!
(ちなみに余談ではありますが
マフィア役のアル・パチーノのそれは圧巻でした!さすが!)
まぁ…ポイント!と言っても
これから先の生涯、使う機会はほぼ皆無に等しいですから
覚える必要は全くないわけですが…。
これに似たようなニュアンスの日本語が
特に若い世代の方々の中で使われています。
『ヤバイ』
非常に長い前置きになってしまいましたが…
日曜日の午後
安静中の私は行く当てもなく
夫と一緒にブラブラと高崎の駅前に行きました。
すると
おそらく10代の“ゆず風”の男の子二人が
ギターを抱えて路上ライブをやっていたわけです。
熱狂的ファンの女の子の観客…約8名が
最前列に位置し
少し離れたトコロで
我々のような通行人が何となく少し立ち止まる…という様な状況。
私が非常に興味深かったのが
彼らのMC。(曲と曲の間で入れるトーク)
単語が3つだけなんですよ。
マジ
ホント
ヤバイ
「今日は…マジでぇ…ホント…ホント…ホント(10回は言ったね!“マジで!”)
ヤバイって感じでぇ…」
「今日は…来てくれて…ホント…ホント…もぅ…ヤバイっスね」
おそらく
「今日は本当にこのような機会を持つ事ができまして非常に感激しています。」
「また、皆様…お忙しい中、わざわざお越しくださいましてありがとうございます。」
という事なんでしょうな。
※これはポジティブな『ヤバイ』
その後
シルバーアクセのお店へ移動。
若い男性店員さん3名と同世代のお客さん数名で
狭い店内は混雑している。
お見受けするところ二十歳位の若い女の子と
店員さんとの会話が耳に入る。
彼女は店員さんに年齢を聞かれたようで
「えぇ〜っ?!もう、かなり歳だからぁ〜!もうヤバイも〜ん」
※これはネガティブな『ヤバイ』
私がお馴染みのスカルのピアスを見ていると
店員さんが近寄ってきて
「これヤバイっすよねぇ…」
※これは共感、あるいは感嘆の『ヤバイ』
あまりの“ヤバイ”の氾濫ぶりにさすがの私も苦笑い。
この言葉は
私の学生時代に
既に「マジヤバッ」とか「マジウマッ」という風に
自在に扱っていた現在都内で開業されているI氏がおり
発祥はかなり早い時期なんだろうけど…。
「“ホント”“マジ”“ヤバイ”の文法的解釈はどうなのか?」と、
文系出身のお馴染み稲山氏に電話をかけて聞いてみたら
副詞がどうの
動詞がどうの
装飾するがどうのと
色々と懇切丁寧に説明してくれたんですけど
(自分から聞いたくせに)何だか話が複雑になってきて面倒になり
手短に電話をきっちゃった。
こんな風に言葉にはチョイと神経質な私です。
これってヤバイ?