昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
白い歯
歯に被せ物をする場合
それが特に若い女性の患者さんの場合
銀歯より白い物の方がいいにきまっていますよね。
その症例によって異なりますが
基本的に前歯から小臼歯までは
歯を全部覆うタイプの冠であれば
保険で白いものが出来ます。(材質はプラスチックになりますが)
しかし
大臼歯は保険がきかないわけですね。
そこで
保険の銀歯にするか
自費の白い歯にするか
悩む患者さんが多いわけです。
そりゃぁそうですよ。
まだまだ若いお嬢さんですから
奥歯にウン万円かけるのなら
あのお洋服が欲しいなぁ…とか
あのバックが買えるなぁ…とか考えちゃうのは当たり前。
そんな時
「そんなに悩むんだったら
とりあえず保険の銀歯にしておいたらいいんじゃないの?」と
私は提案させて頂くようにしています。
そしてさらに
「それでさ、実際銀歯をいれてみて気にならなければそのままでいいし
やっぱり目立って気になるようだったら
彼氏に白い歯をプレゼントしてもらえばいいじゃない、何かの記念日とかに」と
悪知恵をつける。
するとお嬢さんは「なるほどぉ〜!」と、目を輝かせる。
そして
「私もねぇ…若い頃はネェ…
よくオトコにセラミックの高い歯をプレゼントさせたものよ…」と
遠い目をしてはるか昔の武勇伝を自慢する。
「えぇっ?!先生、本当ですかっ?!」と、お嬢さん。
「ふふふ…。
今となっちゃぁ…ただのオバサンだけどねぇ…
こう見えても若い頃は…結構“魔性の魅力”があったのよねぇ…。
ま、大きな声じゃあ言えないけど
結構貢がせたわよ」と、ふんぞり返る。
(あくまでも本人談なので信憑性には欠けるよね…)
「さすが先生…。」
「ま、一番高いのを入れてくれたのが今の亭主かなぁ…。
彼は『“魔性の魅力”じゃなくて“魔性の呪縛”だよっ!』なんて言いそうだけどね。
うひひ…」
そんな私の話を聞き純粋無垢なお嬢さんは
「私も頑張って白い歯を入れてくれる彼氏を探しますっ!」と
大きく頷いておりました。