昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

最近、昼休みに行く本屋さん。
種類が豊富なので見ているだけでも楽しい。
こちらではお料理の本ひとつとっても
細かいカテゴリーにわけてあり
非常にありがたいわけです。

さて…
本屋さんで思い出すのが学生時代の事。

私はある講座の教授に恋焦がれておりまして
いつも他の講義中といえば
90分間しっかりと睡眠を取らせていただいていた私でしたが
その先生の講義だけは
背筋を正し
時にはノートをとり
時には大きく頷き
時には感嘆のため息すらもらしながら
しっかりとご拝聴させて頂いておりました。

ある日、
よく行く本屋さんで
その先生にばったりお逢いした時の事。

「あ！！H先生！！こんにちはぁ〜」と
上目遣いで
ガラにもなく思いっきり甘ったれた“勝負声”を出す私。

「あぁ…植原（旧姓）さん、偶然だねぇ。本探しですか？」と
先生は私が小脇に抱えた数冊の本をチラッと見た。

し、しまった！！

私が買おうとして抱えていた本は
やれ『連続殺人犯の深層心理』やら
やれ『FBI心理捜査官』等の
血なまぐさいヤツと
よりによって『JJ　　―特集！合コンでの失敗しない洋服選び！−』
我ながら…なんと選択肢の一貫性のないチープな事っ！！
もう〜！！
ハズカシ〜ィッ！！

「へぇ…君はなかなか面白そうなものを読むんだねぇ…
え？僕？うん…与謝野晶子をちょっとねぇ…」

さすがぁ…。

ヨサノアキコかぁ…。

「いえ…先生、これは友達にプレゼントする本なんですぅ。
私もどちらかと言えば与謝野晶子の方が好きなんですぅ」と
冷や汗をかきながらミエミエの嘘をついた思い出が…懐かしい。