昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
皿
昨日の「ハル君」の書き込みをしていて
そういえば私もそんな時代があったなぁ…と
古い記憶が蘇ってきたのでご報告。
小学校4年生の時
通っていた進学塾の札幌校、東京校、大阪校の
合同夏季合宿があり
白樺高原のとあるホテルを借り切って
一週間カンヅメになった事があったのですが
その時知り合った大阪校から来ていたK君。
アニメのカリメロに似ている背の高い男の子でした。
当時ほとんど言葉も交わす事も無かったのですが
授業中、後ろの席から
消しゴムを細かく切ったものを投げてきたり
廊下ですれ違うと
「アホォ〜」と言ってきたり
嫌な奴だなぁ…と思いながらも
何となく気になる存在でした。
その彼が合宿の最終日に
白樺高原のキーホルダーと手紙をくれて
子供心にドキッとしたのを覚えています。
その時手渡された手紙の内容は覚えていませんが
それから彼との文通がはじまりました。
彼は大阪の産婦人科医の一人息子で
某有名私立中学に合格し
その後もエスカレーター式に高校に進学し
典型的なエリートコースまっしぐらな人でした。
その後も暫くは文通は続いていましたが
いつしかそれも途絶えていた頃
ある日突然、直接電話があり
今から20年程前、一度だけ東京で再会しました。
相変わらず背の高いカリメロは健在でしたが
髪の毛がボブマーリーのようないわゆるドレッドヘアというヤツで
当時としてはものすごく珍しい髪型と
その変貌ぶりに
びっくりしたものです。
「今は何をやってんの?大学は?」と聞くと
「大学は、やめてん。
今、皿、回してんねん」と彼。
『皿を回す』=『レコードを回す』=『クラブのDJ』という方程式は
20年前の私は知りませんでしたから
私は笑点に出る「染之助、染太郎」が頭に浮かび
「へ、へぇ…そうなんだ…」とコメントのしようも無く
「お、お皿を回すのも大変でしょう?」などと
トンチンカンな返答をして
たいして会話も盛り上がらなかった記憶があります。
結局その日、軽くお酒を飲んで以来
K君とは音信不通ですが…
その後彼はどうしているかなぁ…。