先人の

先日、新しい着物の袖に
赤ワインの染みを作ってしまった旨
書き込みいたしました。

その後の話。

次の日
ベソをかきながら
その染みのあとをスタッフにみせると
エリちゃんがいつもの冷静な口調で
「赤ワインの染みは焼酎で落ちますよ」

「え〜〜っ?!そうなのぉぉ〜〜?!」と
その場にいた百戦錬磨の衛生士達一同唖然。

「焼酎…?あるけど…
い、芋焼酎でもいい?」

「芋でも麦でも何でもいいじゃないですかぁ、
早く先生持ってきてっ!」と苛立たしげなナカジ。

「ハ、ハイッ!」と二階の自宅から
慌てて一升瓶を持ってくる。

一升瓶をかかえて
右往左往とオロオロする私から
ひったくるように瓶をとりあげて
さっそく作業にとりかかるナカジ。

こういう時の彼女は本当に頼もしい。
匠のオーラすらかもし出す。

あて布の上に染みの部分の布を置き
焼酎を含ませたコットンをトントンとたたくナカジ…。

一同じっと彼女の手の先を見守り
現場に緊張感が走る…。

数分後…。

あぁら不思議!
本当にシミがきれいに落ちました!
びっくり!

「ってゆうかぁ〜そんなん、普通ですよ」と
盛り上がる我々をよそに
相変わらず沈着冷静なエリちゃん。

今年の初めに
成人式を終えたばかりの彼女だが
時々「おばあちゃんのマメ知識」的な事を
よく知っていたりするのには
驚かされます。

よくよく話を聞いてみると
小さい頃からよく
おじい様、おばあ様のお手伝いをしていたとの事。

そういった先人の知恵って
何ものにも変えがたい財産ですよね。

先日も「小さい頃、おばあちゃんとイナゴを捕りに行って
佃煮にして食べたんですよ」とエリちゃん。

高度成長期に産声をあげた
衛生士の順子さんも
「さすがにイナゴはねぇなぁ」と苦笑い。

エリちゃんって本当は何歳?

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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