昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
観桜会
昨日の昼休み、高崎の呉服屋さんの彦太郎さんが主催する
お花見会「観桜会」に行ってきました。
お誘いを受けたとき
「ハイ、ハイ、伺いますよ」と
二つ返事でお受けしたものの
さぞかしベテランさんばっかりいらっしゃるんでしょうなぁ…と
気の小さい私は独りではちょっぴり心細くなり
「ナカジっ!もちろん行くわよねっ!」と
半ば強引に彼女を誘いました。
ナカジは古典柄の小紋に高山ちゃんお勧めの帯と
黒のベルベッドに赤の薔薇の刺繍のショールというコーディネートで
かっこよく登場。
前日「ナカジの半襟はやっぱり濃いめの色の方がいい」という結論になり
急遽、深夜に縫い付けたという努力の甲斐があって
襟元がピッとひきしまっていますよね。
私は高山ちゃんお勧めの薔薇の帯にあわせて
同じく薔薇のお召しを着ました。
観桜会の場所は高崎の普賢寺。
枝垂れ桜がみごとなお庭が見渡せるお部屋で
昼食会となりました。
いらしていた方々は
もうお着物の大ベテランのお姉さま方で
もうそれは圧巻で
着こなしも素敵でした。
普段はかなり態度の大きい私も
このような人生の大先輩の皆様を前に
「いやぁ…」だの
「そのぉ…」だのと
全く持って借りてきた猫の様に大人しくしておりました。
お食事の後、場所を変えて「投扇興」をおこないました。
『投扇興味:江戸時代の遊戯のひとつ。台の上にいちょう型の的を立て
1メートル程離れたところに座り、開いた扇を投げてこれを落とし
扇と的の落ちた形を、源氏54帖になぞらえた図式に照らして採点し
優劣を競う。1773年(安永2年)頃から盛行。−広辞苑―』
と、まぁこのような由緒正しきゲームなんですけど
もちろん私は目の前で見たのは初めてでしたし
採点する時、百人一首の下の句を読むという事も知りませんでした。
「はぁい、みなさんご一緒にぃ〜」
全員「霧たちのぼる秋の夕暮れぇぇぇ」という調子。
そこに居られたお姉さま方は
皆さん百人一首を空暗じていらっしゃるんですねぇ。
すごい!
私なんぞは絵札といえば
上毛カルタと猪鹿蝶くらいしか知りませんから
うつむき加減で
酸欠の金魚のように口をパクパクするのが精一杯。
「ちくしょう…。コイコイなら絶対負けねぇんだけどなぁ…。」と
かなり低次元。
頼みの綱のナカジもやはりパクパク状態。
しかし最後は気を取り直して
お庭で記念撮影。
お洋服を選ぶ時も○○系、△△系と
それぞれ好みがあるように
着物も皆さん独自の方向性をもっておられ
それぞれ自分なりに工夫して
素敵に着こなしてらっしゃいました。
私なんぞは若干の(相当の?)場違い的な感じも否めませんでしたが
着ちゃったもの勝ち。
それぞれの良いところを盗ませていただき
楽しんで着物を着たいなぁ…と思いました。